期間工と派遣社員の違い

期間工の意味と主な特徴

期間工とは「期間従業員」のことで、働く期間があらかじめ定められた契約社員のことを指します。期間工の契約期間は最長の場合でも2年11カ月までで、それ以上延長されることはほとんどありません。期間工で多く見られる仕事は電化製品や車の組み立てです。他には、建材や部品製造、すぐに対応しやすい仕事が多いことから未経験者の応募も可能で、それでいて高収入を得やすいという特徴も持っています。雇用契約は直接メーカーと取り交わすのが一般的であり、それだけ高待遇が期待しやすいのも特徴といえるでしょう。期間工を採用する工場は大規模なものが多く見られ、寮を完備しているケースも少なくはありません。契約社員という扱いですが、工場によっては正社員登用されることもあります。

派遣社員の概要と特徴

派遣社員とは、派遣会社に登録している労働者のことです。雇用主は派遣会社であり、労務管理や給与の支払いも派遣会社が行います。派遣会社から派遣先の工場や企業に出向いて仕事をするという形で、始業時間や退社時間、休憩などの基本的なルールは派遣先に合わせるのが一般的です。ただし、勤務時間については派遣会社と派遣先での契約によって決められています。そのため、派遣先が労働者に対して時間外労働や休日出勤を求めることはできません。派遣先の従業員とは立場が異なることから、社内のレクレーションや研修、旅行なども参加させてはいけないことになっています。期間工と同じようにあらかじめ労働期間が決められていますが、派遣社員の場合は最長3年までの契約が可能です。

自動車や家電製造現場の繁忙期に、期間工の募集があります。高い報酬が魅力で、社宅、寮や食事など福利厚生も優遇されます。また、社員登用制度がある現場もあります。